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  • shizuokaverdi
  • 3月30日
  • 読了時間: 3分

イドメネオが初演されたミュンヘン宮廷劇場
イドメネオが初演されたミュンヘン宮廷劇場

 3月27日の練習参加者は、Sop10名、Alt13名、Ten7名、Bass4名の合計34名でした。

久しぶりの『あざれあ』での練習でした。場所が違うと響き方も変わってくるので、自分たちの最善の響きを知って、どの部屋でもホールでも、同じ響きを作れるようになれるといいですね。


~モーツァルト探訪その15

 ミュンヘンに到着したモーツァルトは、さっそく『イドメネオ』の作曲に没頭します。かつてこんなにも集中して作曲したことがあったろうかと思うほどです。台本を丁寧に読み込み、登場人物たちの性格、心理に最もふさわしい音楽を付けていく。自らの演劇論に基づき、台本の欠陥も指摘し変更も辞さない。こうして、いまや音楽の劇作家としてのモーツァルト、あの比類なき6大オペラを作曲したモーツァルトが誕生したのでした。

この頃のモーツァルトから父親にあてた手紙が残っています。⇩

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~モーツアルトがザルツブルクの父レオポルトに送った手紙~(1780年12月16日付)

「この間、イドメネオの練習に選帝侯がお見えになりました。第1幕のあと、選帝侯は大きな声でブラヴォーとおっしゃいました。御手にキスをしに行くと、選帝侯は『このオペラは素敵なものになりそうだ。必ずやそちの名誉となろう』とおっしゃったのです。ところで、大司教はどうしてますか?僕がザルツブルクを発って6週間になります。ご存じの通り僕がザルツブルクにいるのは、お父さんのためだけなのです。僕の名誉にかけて言いますが、僕は、あの君主と傲慢な貴族たちが我慢ならなくなってきているのです。ですから、あの男が僕に『もうお前は必要ない』と手紙で書いてよこすなら、僕としては願ってもないことなのです。

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《モツレク第22回練習内容》

1.Missa Brevis KV49「Kyrie」(p3~p5)

☆復習と宿題p4~p5を選抜メンバーで。

・前回の復習をして、p4~p5を選抜メンバーで歌ってもらいました。堂々としていて良かったです。


2.Missa Brevis KV49「Gloria」(p6~p13)

☆復習

・久しぶりに歌ってみました。

・曲はAllegroですが、今日はゆっくり歌っても響きが落ちない歌い方を研究してみました。/ 音は宙に舞う木の葉と思う。/ 音が鳴っている間は、木の葉が落ちないように息を送り続ける /

・オーケストラは細かくリズムを刻んでいますが、合唱はレガートで音をよく響かせ、豊かに鳴らす方向で。


3.Requiem 「Hostias」(p51~p57)

☆復習

・この曲はゆっくり始まります。長い音符は息の力で維持してください。息を送らない声は響きが消え、音程も低くなってしまいます。

・p54からのAndante con motoは、p47 「Domine Jesu」の44小節からと同じです。


4.Requiem 「Sanctus」「Benedictus」(P58~

☆復習

・同じく、長い音符には息を送る。声帯にどれだけ多くの息を通過させるかが課題。

・喉を狭くすると息が通過しにくくなり、音が飛ばなくなります。

・p59の11小節~最後までと、p66の54小節~最後まで宿題です。(2か所)


※アンコール候補の「Laudate Dominum」(ラウダーテドミヌム)「主を賛美せよ、すべての人々よ」です。楽譜を追いながら聴いてみてください。









【次回練習内容予定】2025年4月3日 アイセル3F大音楽室

①Missa Brevis KV49「Gloria」(P6~P13)(再復習)

②Missa Brevis KV49「Credo」(P14~P26)(仕上げ)

③Requiem 「Sanctus」「Benedictus」(p58~p67)(復習とp59の11小節~最後までと、p66の54小節~最後までの宿題

④Requiem 「Agnus Dei」(p68~p71)(復習)


 
 
  • shizuokaverdi
  • 3月8日
  • 読了時間: 3分

▲バイエルン選帝侯:カール・テオドール(1724-1799)
▲バイエルン選帝侯:カール・テオドール(1724-1799)

 3月6日の練習参加者は、Sop11名、Alt12名、Ten7名、Bass6名の合計36名でした。平均練習参加者40名にあと一歩!

次回3/27は練習場所が変わり、久しぶりの『あざれあ』です。お間違えの無いようにお願いします。


~モーツァルト探訪その14

しかし、モーツァルトが一番作曲したいのはやはり何といってもオペラでした。名歌手たちと良いオーケストラが揃っている一流の歌劇場のために全力を投入して本格的なオペラを書きたい。故郷にくすぶっていたのでは、それは永久に不可能だ。

こうして、自分の才能を思う存分発揮できないことへの不満が、日増しに鬱積していきます。

そんなモーツァルトに吉報がやってきます。「モーツァルト探訪その12」でも話しましたミュンヘンからのオペラの作曲依頼です。

新しいバイエルンの選帝侯としてミュンヘンに移っていたカール・テオドールから謝肉祭シーズンのオペラを作曲するようにとの依頼でした。ミュンヘンには選帝侯と共に、宮廷の音楽家たちもマンハイムから移ってきていました。その中には、親交を結んだ友人たちも何人もいます。台本は『クレタ島の王 イドメネオ』。イタリア語による大掛かりな3幕のオペラ・セリアでした。モーツァルトは1780年の秋からザルツブルクで作曲を開始。そして11月5日、心弾む思いでザルツブルクを発ってミュンヘンに向かいます。選帝侯の依頼とあっては、コロレド大司教もモーツァルトの休暇を認めないわけにはいきませんでした。


《モツレク第21回練習内容》

1.Missa Brevis KV49「Agnus Dei」(p32~p35)

☆全体の復習と、p34~p35を選抜メンバーに歌ってもらいました。

・ラテン語のアクセントは(長短)で表現します。リーベル・ウズアリスのミサのアクセントを載せておきますので、楽譜のラテン語にアクセントを記入しましょう。

・長い音符は、ただ伸ばすだけでなくだんだん豊かに響きだす感じで歌いましょう。


2.Requiem 「Hostias」(p51~p57)

☆久しぶりに音取りをしました。

・言葉を3拍子に乗せて。遅れないようにしましょう。

・35小節から36小節はsubito p(すぐにピアノ)です。モーツァルトの楽譜では基本的にf(フォルテ)は、次のp(ピアノ)が来るまで f(フォルテ)です。

49小節のBassの2拍目の「ラ♭」の音は音程注意。途中でブレスはしないように。

・p54から最後まではOffertoriumのp47の43小節~p50の78小節と同じです


3.Missa Brevis KV49「Kyrie」(p3~p5)

☆復習をしました。

・G Dur(ト長調)の明るい響きを意識した歌い出しで。

・p6からのAndanteは、まるで舞踏会で踊っているように。ここを次回の宿題の個所とします。


【次回練習内容予定】2025年3月27日 あざれあ6F小ホール

①Missa Brevis KV49「Kyrie」(復習と宿題p4~p5 選抜メンバーで

②Missa Brevis KV49「Gloria」(復習)

Requiem 「Hostias」(p51~p57)(通し練習)

④Requiem 「Sanctus」(p53~p60)(復習)

⑤アンコール曲(新)※アンコール曲は現在、選曲中です。


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▲リーベル・ウズアリス
▲リーベル・ウズアリス

LIBER USUALIS 『リーベル・ウズアリス』

グレゴリオ聖歌を研究しまとめた本。ソレーム修道院の修道院長アンドレ・モッケローにより1896年編纂された。

ソレーム修道院ではグレゴリオ聖歌の復興・研究が盛んだった。『リーベル・ウズアリス』のページ数は1900ページにものぼり、ミサの通常文(キリエ、グロリア、クレド、サンクトゥス、アニュス・ディ)の聖歌の基本的なもののほとんどと、『教会の祈り』(カトリック教会の司祭の日々の祈り)の聖歌や、教会暦の主な祭日のためのあらゆる儀式のための聖歌などが収録されている。

特に重要なのは言葉のアクセント記号がすべての単語に記されているということである。

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▼リーベル・ウズアリスのミサ通常文のアクセント

Kyrie ⇒ Gloria ⇒ Sanctus ⇒ Agnus Dei ⇒ Credoの順で載っています。(Benedictusのみ見つからなかったので、私が書いたものを7枚目に入れてあります)

これを見ながら、Missa Brevis KV49の楽譜にラテン語のアクセントを記入しましょう。



 
 
  • shizuokaverdi
  • 2月27日
  • 読了時間: 2分

ザルツブルク:コロレド大司教
ザルツブルク:コロレド大司教

 2/20の練習参加者は、Sop11名、Alt11名、Ten7名、Bass6名の合計35名でした。

練習平均参加者が40名ほどになると音楽を作りやすくなります。あと5名!


~モーツァルト探訪その13

 コロレド大司教の下で働くザルツブルク生活は、モーツァルトにとって本当に不満と忍耐の日々でした。刺激の乏しい田舎町。そりの合わないコロレド大司教。尊大な貴族たち。何より聴く耳を持たない人々のために作曲し、演奏しなくてはならないのは耐え難いことだったようです。モーツァルトは手紙の中で言っています。「ザルツブルクでは、椅子やテーブルに聴かせているようなものです!」

 にもかかわらず、この時期に書かれた作品の充実ぶりには目を見張るものがあります。『戴冠ミサ』k.317、『ヴェスペレ』k.339、3曲の交響曲、『ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲』k.364、姉のナンネルと共演したであろう『二台のピアノのための協奏曲』k.365、『ポストホルンセレナード』k.320、『ディヴェルティメントニ長調』k.334など、なんと贅沢なバックグラウンド・ミュージックだったことでしょうか! 


《モツレク第20回練習内容》

1.Missa Brevis KV49「Sanctus」(p27~p29)

☆前回の復習をしました。

・前回の注意を思い出しながら全体を通しました。

・p27の宿題の個所を選抜メンバーで歌ってもらいました。少人数で歌うとまた違う世界が広がり楽しいです。

・p29からは3拍子から4拍子になります。テンポの移り変わりに慣れてください。

・hosannaの1つ目の「n」のタイミングに注意。

・34小節と36小節のAltとTenのシンコペーションを合わせる。

・p30~Benedictusの最後(p31の2段目~)にも合唱がありますのでお忘れなく。Sanctusの終わりと同じものです。


2.Missa Brevis KV49「Agnus Dei」(p32~p35)

☆復習しました。

・Agnusは、「アニョス」と発音。「u」は深く発音してください。

・fとpのダイナミックの差をはっきり出す。

・25小節からのAllegroはひとつ振りです。

・Sopの43小節「シドレミ」の「」の音に注意。

・p34~p35を宿題にします。


3.Requiem 「Domine Jesu」(p43~p50)

☆21小節から練習しました。

・早いパッセージは慌てずに冷静に。

・どのパートが主役かいつも意識する。


【次回練習内容予定】2025年3月6日 アイセル3F大音楽室

①Missa Brevis KV49「Agnus Dei」(復習と宿題p34~p35選抜メンバーで

Requiem 「Hostias」(p51~p57)

Missa Brevis KV49「Kyrie」(p3~p5)(復習)

④アンコール曲(新)




 
 
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