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  • shizuokaverdi
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:13 時間前


モーツアルトの職場だったザルツブルク大聖堂
モーツアルトの職場だったザルツブルク大聖堂

 5月1日の練習参加者は、Sop10名、Alt11名、Ten7名、Bass5名の合計33名でした。

練習会場が、1階のホールでの練習でした。響くところで練習すると雰囲気が変わり、勉強になりますね。


~モーツァルト探訪その18

 コロレド大司教とモーツァルトの決裂はウィーン滞在中に起こります。きっかけは、ザルツブルクへの帰郷命令をめぐるやり取りでした。

モーツァルトは積もりに積もった鬱憤を爆発させたのです。

「お父さん、僕は今なお腹が立って仕方がありません。ずいぶん長い間、忍耐力の試練を受けてきましたが、もう我慢できません。僕は今やもうザルツブルクでの宮仕えをする不幸から解放されたのです。今日は僕にとって幸せな日でした。…大司教は僕のことを、浮浪者、ならず者、低能と呼びました。…僕も言ってやりました。『私がいないと困るのはあなたですよ』『なに!このわしをおどすつもりか。このならず者が!そこが出口のドアだ。もうお前のような役立たずな青二才には用はない。』とうとう僕も言いました。『私だってあなたなんかには用はありません』『それなら出ていけ!』僕は出ていきながら言ってやりました。『これですっきりしました。明日、喜んで退職届を提出します』…僕にとって名誉は何よりも大切なものです。お父さんもそれは同じはずだと思っています。」(モーツァルトの手紙より)

ザルツブルクの父は、この息子からの手紙を読んで仰天し、とんでもないことをしでかした息子を責め、改心を命ずる返事の手紙をしたためるのでした。しかし…(つづく)


《モツレク第25回練習内容》

1.Missa Brevis KV49「Sanctus」(P27~P29)

☆響きを整える練習

・最初の4声の和音のハモリを意識。声は押さないで放たれるように出す。且つ明るい音色で。

・p28のAllegroは、弾みすぎず音符と音符に粘りを持って。

・14小節「sunt」は「ソント」と発音。

・p29の「Hosanna」の「n」はしっかり発音する。

・f(フォルテ)とp(ピアノ)の差をハッキリ。


2.Missa Brevis KV49「Credo」(P19)

☆宿題の個所を復習ののちグループで歌ってもらいました。

・78小節~79小節はノンブレスにしました。

・Tenの82小節の「ファ」の音が高すぎる人がいます。

・81小節の「sub Pontio 」は「スーポンツィオ」と「」を軽く発音しましょう。

・84小節は、pですが、歌い初めのAltは明るい音色で。

・Tenの89小節~90小節「ミミレ♯」は下がらないように。

・Altの89小節、「ソー」の「」にアクセント。

・他のグループの演奏を聴いて参考にする。

・スクランブルの並びでも試してみました。


3.Requiem 「Communio」(p72~p80)

☆復習しました。

・8小節のBassの始まりの音は、Sopソロの終わりの音と同じです。

・母音を引き延ばして、音価を保つ。

・11小節「cum sanctis」は「m」をしっかり発音。

・13小節のquia と piusの間はブレスしない。

・31小節からのAllegroは4つの音(十字架ののテーマ)はハッキリと。

・フーガは体を動かしてリズムを取らない。エンジンのような推進力を持つ。


4.Requiem 「Introitus・Kyrie」(p3~p13)

☆Communioとの比較練習

・8小節のBassの歌い始め「Requiem」は、Tenも手伝いますが、地の底から響いてくるような深い響きで。巻き舌も効果的に利用する。くさびを打ち込むような表現。

・「Requiem」の「e」が薄い響きにならないように。

・8小節~14小節は、粘りを持った音で音をつないで。音価は楽譜に書かれた音符いっぱいに歌う。

・34小節のBassの歌い始め、深い音色で。

・p8からのKyrieのフーガは、何かに追われているような緊張感を持って。


【次回練習内容予定】2025年5月15日 アイセル3F大音楽室

①Missa Brevis KV49「Agnus Dei」(P32~p35)(復習)

②Requiem 「Introitus・Kyrie」(p3~p13)(再復習)

③Requiem 「Diesirae」(p14~p21)

④モーツァルトのカノン「Ave Maria」

⑤アンコール新曲の練習(未定…)




 
 
  • shizuokaverdi
  • 4月22日
  • 読了時間: 4分

更新日:5月2日


17世紀のウィーン・シュテファン大聖堂
17世紀のウィーン・シュテファン大聖堂

 4月17日の練習参加者は、Sop10名、Alt13名、Ten8名(海老名から高橋さん参加)、Bass6名(海老名から山菅さん参加)の合計37名でした。

 集中練習の日程が決定しました。マリナートで5月31日と6月1日です。両日とも10:00開始で、15:30まで(90分のお昼休憩あり)。5月31日は16:30から交流会もあります。


~モーツァルト探訪その17

 『イドメネオ』の初演後、ミュンヘンでチヤホヤされて上機嫌だったモーツァルトのもとにウィーン滞在中のコロレド大司教から命令が届きました。

長期のウィーン滞在で、コロレド大司教のお抱えの楽師たち、とくにピアノの名手、モーツァルトが必要になったのでしょう。

なにはともあれ、ザルツブルクに帰るよりはずっとましだ。ウィーンは聴く耳を持った人たちがたくさんいる。そう思ったモーツァルトは荷物をまとめてウィーンに向かいます。

ところが、大司教が宿泊している「ドイツ館」に到着したモーツァルトは、ほかの召使いと全く同じ扱いで現実に引き戻されたのでした。ミュンヘンとは大違いです。食事も、召使いと同じ場所で同じメニュー。命令に従って演奏したり作曲したりしてもろくな報酬は支払われず仕舞い。何よりも我慢ならなかったのは、仕事の合間にウィーンで演奏会をしようとすると、決まって大司教が邪魔してくることでした。『まったくいまいましいのは、せっかくトゥーン伯爵夫人から招待されていた邸内での演奏会の日に、あの大司教の糞演奏会が行われたことです。トゥーン伯爵夫人の演奏会に誰が来ていたと思いますか?なんと、皇帝ですよ。絶好のチャンスだったのに!』(モーツァルトの手紙より)

モーツァルトにとって、もはやコロレド大司教は「大きな邪魔者」でしかなくなっていました。ウィーン音楽家協会が主催した慈善演奏会の出演さえ、コロレド大司教は認めようとしなかったのです。モーツァルトの大司教への反感と憎悪は日々を追ってつのっていきます。


《モツレク第24回練習内容》

◆全体的に音は取れてきているので、今後は言葉の意味を理解して歌うようにしましょう。

声帯を通過する息の種類で音色は変化します。悲しい息が通過すると悲しい声、うれしい息が通過すると嬉しい声になります。その場に合っている音色を作るには、その場所を歌うのにふさわしい心の状態を作る必要があります。


1.Missa Brevis KV49「Credo」(P14~P26)

☆前回の続きと復習

・49小節アウフタクト~56小節のアンサンブルがバラバラにならないように。ここのラテン語の意味は「天から降りてきて」

・61小節Poco Adagioからは楽譜にありませんが、p(ピアノ)です。77小節からf(フォルテ)、84小節からp(ピアノ)、91小節から再びf(フォルテ)です。

・193小節~195小節はp(ピアノ)、196小節からf(フォルテ)です。

・196小節からのフーガは、主題(メロディ)を歌うパートはしっかりと自分を打ち出してください。逆に主題から外れたパートは、主題を歌っているパートを支えましょう。この主題(メロディ)はどのパートにも出てくるので、全部のパートが主役にもなりますし、伴奏にもなります。

・84小節~90小節(p19)が宿題です。


2.Requiem 「Agnus Dei」(p68~p71)(復習)

・長い音符は息を送って響かせる

・8小節目の「n」を発音するタイミングに注意。

・10小節と41小節のBassはTenも参加。

・12小節のTenの上行旋律を浮き上がらせる。

・22小節アウフタクトからcresc.

・48小節からcresc.だが、50小節~51小節はdim.


3.Requiem 「Communio」(p72~p80) (復習)

・14小節の1拍目は拍内で「s」

・16小節Bassの歌い始めはTenも手伝う。同じくAltの出だしもSopが手伝う。

・16小節以降の16分音符はプツプツ切らないでべったりと。

・31小節のフーガはMissa Brevis KV49のCredoのフーガと同じくです。

・最後の81小節の「s」は指揮に合わせること。


4.モーツァルトのカノン「Ave Maria」

☆モーツァルトのカノンを楽しみました。

・全パートが同じ3パターンの旋律を交互に歌います。この3つの旋律を覚えてしまえば、歌い始める時間が違うだけであとはずっと同じです。


【次回練習内容予定】2025年5月1日 アイセル3F大音楽室

①Missa Brevis KV49「Credo」(P19)(宿題の個所)

②Missa Brevis KV49「Sanctus」(P27~P29)(復習)

③Requiem 「Communio」(p72~p80) (再復習)

④Requiem 「Introitus・Kyrie」(p3~p13)(Communioとの比較練習)

⑤モーツァルトのカノン「Ave Maria」



 
 
  • shizuokaverdi
  • 4月11日
  • 読了時間: 3分

'25.4.4町田市:恩田川(Facebookより)
'25.4.4町田市:恩田川(Facebookより)

 桜の季節ですね。皆さんは花見に行かれましたか?今年は開花から寒い日や雨の日が続いたので、長くさくらを楽しめますね。

4月3日の練習参加者は、Sop10名、Alt14名、Ten6名、Bass5名の合計35名でした。


~モーツァルト探訪その16

 『イドメネオ』の初演は、モーツァルトがミュンヘンに滞在して約4か月後の1781年1月29日に宮廷歌劇場において行われました。ザルツブルクから、父と姉も見物にやってきます。果たして初演が大成功だったのかどうかは確実な資料は残されていません。いずれにしても、シーズン中に2回しか再演されなかったことだけはわかっています。随所に大胆な手法と激しい感情表現を盛り込んだ若きモーツァルトの力作オペラの音楽が、当時の聴衆にとってはあまりに斬新すぎて受け入れられなかったのかもしれません。何しろ、『イドメネオ』の真価が認められ、多くの人が驚嘆を持って耳を傾けるようになるのは20世紀も後半になってからの事ですから。

 さて、『イドメネオ』の上演が済んだ後もモーツァルト親子はしばらくミュンヘンを去ろうとはしませんでした。なぜなら、あのモーツァルトが毛嫌いしているザルツブルクのコロレド大司教が父親の病気を見舞うために部下を従えてウィーンに出かけてしまっていたからです。謝肉祭シーズンのミュンヘンでは、モーツァルトはみんなから尊敬され大事にされてすこぶる居心地も良かったのでした。

そんなモーツァルトに、ウィーン滞在中のコロレド大司教から命令が届きます。

いったい何の命令でしょうか?


《モツレク第23回練習内容》

1.Missa Brevis KV49「Gloria」(P6~P13)

☆ゆっくりとしたテンポで。書かれている音符の長さを可能な限り鳴らして歌う練習をしました。(五線譜を塗りつぶしている感じ)

・前回より音を鳴らすことに慣れてきている感じがします。

・オーケストラは細かくリズムを刻んでいますが、合唱はレガートで音をよく響かせ、豊かに鳴らす方向で。

・33小節アウフタクトの「Qui tollis」は「クィッ、トーリス」と切らず「クィト~リス」と繋げる。

・68小節からのアンサンブルは、各パートの動きが違うので縦がずれないように注意する。同時にテーマを歌っているパートを邪魔しないように調整する。


2.Missa Brevis KV49「Credo」(P14~P26)

復習

・この曲もAllegloですが、ゆっくりとしたテンポで悠々と鳴らす歌い方で練習しました。

・長い音符は無機質にならず響かせるように意識してください。

・和音が鳴っているとき、バランスを聞いて自分のパートが飛びだしていないか注意する。

・p18からのPoco Adagioは、p(ピアノ)でも息を送り続けて響きが落ちないようにする。

・84小節~90小節は美しい場所なので特に注意。歌詞は「受難して、葬られた」と言っています。

・91小節からは、「復活した!」と歌われるので、生き生きと。


3.Requiem 「Sanctus」「Benedictus」(p58~p67)

☆復習と宿題(p59の11小節~最後までと、p66の54小節~最後まで)

・宿題の個所(2か所)の練習をして、前列と後列で分けて歌ってもらいました。音楽は同じでも調と音の違いが認識できたように思います。

・Tenの「Benedictus」の64小節~69小節は難しいのでよく練習してください。


4.Requiem 「Agnus Dei」(p68~p71)

☆復習

・8小節、23小節、40小節の「mundi」の「n」の位置に注意。

・10小節、41小節のBassパートはTenも参加する。

・48小節からcresc.して50小節からdim.


5.Ave Mariaカノン

☆アンコール候補の一つです。みんなで初見で歌ってみました。モーツァルトも友人たちと歌って遊んでいたのでしょうか?

・Bassパートがヘ音記号になっていますが、ト音記号で読んでください。

・同じ旋律が、各パート交互に現れます。

・アンコール候補はもう一曲「Laudate Dominum」(ラウダーテドミヌム)「主を賛美せよ、すべての人々よ」です。


※今回は、宿題はお休みです。

【次回練習内容予定】2025年4月17日 アイセル3F大音楽室

①Missa Brevis KV49「Credo」(P14~P26)(総仕上げ)

②Missa Brevis KV49「Sanctus」(P27~P29)(復習)

③Requiem 「Agnus Dei」(p68~p71)(復習)

④Requiem 「Communio」(p72~p80) (復習)

⑤モーツァルトのカノン「Ave Maria]



 
 
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