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  • shizuokaverdi
  • 6月24日
  • 読了時間: 3分

 梅雨時なのに天気が良くて暑い毎日が続いています。熱中症を警戒するレベル!水分をこまめに取りましょう。6月19日の練習参加者は、Sop12名、Alt12名、Ten8名、Bass6名の合計38名でした。

モーツァルトが暮らした1781年のウィーン、グラーベンの様子
モーツァルトが暮らした1781年のウィーン、グラーベンの様子

~モーツァルト探訪その21

 コロレド大司教は、モーツァルトと後世によって、すっかり悪者にされてしまった感がありますが、果たしてそれほどひどい人物だったのでしょうか?確かにモーツァルトの才能を見抜く力は無かったのかもしれません。しかし、あの時代に、モーツァルトの天才を理解できる人間がどれだけいたのでしょうか?それに音楽家が、召使い並みの扱いをされるのは、当時は当たり前のことだったのです。ザルツブルクでの年月を振り返るとコロレド大司教はモーツァルトに対して結構寛大なところもありました。(長期にわたる演奏旅行の許可、など)

 コロレドにしてみれば、モーツァルトは幼年時代からまわりにチヤホヤされてプライドばかり高くなった使いにくい雇人だったはず。特にウィーン滞在中には、人気にのぼせ上ったモーツァルトの反抗的な態度は、コロレドとしても腹にすえかねたことでしょう。しかし、コロレドは衝突後もなお、モーツァルトの慰留に努めているし、腹いせで父親のレオポルトを首にするようなこともしませんでした。モーツァルトがもし父親の忠告を聞き入れてもう少しうまく立ち回っていれば、あのような決裂は避けられていたことでしょう。

 しかし、モーツァルトはもはやそういった安定確保のための思慮分別など疎ましいばかりでした。1781年春のモーツァルトは、雇用関係を脱した自由な音楽家として一気に突っ走ってしまうのです。天才を天才たらしめる抑えようのない表現意欲の充溢こそが、音楽家としての新しい生き方を選ばせたのでした。


《モツレク第28回練習内容》

1.Missa brevis KV49「Kyrie」p3~

☆復習

・モーツァルトは音楽の演出家でした。彼のオペラを聴くと、登場人物を取り囲む風景や感情の動き、場面の移り変わりなどが音楽で手に取るようにわかります。

 このミサの幕開けは、まるで絵画を見ているかのよう。ト長調という明るい調性でモーツァルトが幸せだった幼少期の家族の風景が紹介されているかのようです。

・p4のAndannteからは、歌うときにリズムに合わせて弾まないように。合唱は基本的にレガートで。刻みはオーケストラに任せます。


2.Missa brevis KV49「Gloria」p6~

☆復習

・この曲も基本的にレガートで歌います。

・70小節アウフタクトからもレガートです。母音をしっかり鳴らすように注意する。


3.Requiem KV626「Dies irae」p14~

☆練習予定に無かったDies iraeを練習しました。

・10小節~11小節、13小節~14小節のSopとTenの掛け合い意識する。

・アクセントの位置、強弱を確認しました。

・31小節~36小節は、合唱主体で。(オケを抑える)


4.Requiem KV626「Communio」p72~

☆復習

・30小節まで復習しました。


【次回練習内容予定】2025年7月3日 アイセル大音楽室

①Missa brevis KV49「Credo」p14~

Requiem KV626「Communio」31小節以降

③Requiem KV626「Rex tremende」p24~

④Ave verum corpus KV618

⑤Kanon"Ave Maria"

 
 
  • shizuokaverdi
  • 6月18日
  • 読了時間: 2分

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 5/31~6/1の集中練習参加者は、初日が32人、2日目が38名でした。海老名からの参加者も迎え、楽しい雰囲気でした。曲へさらに踏み込んだ練習ができたような気がします。

1日目の練習後は親睦会もあって、美味しい食事と楽しいイベントで盛り上がりました。

6/5の通常練習は、Sop12名、Alt13名、Ten8名、Bass7名の合計40名でした。通常練習で40名を超えるのは初めてです。嬉しいですね!


~モーツァルト探訪その20

(1781年4月4日付、ウィーンから父宛ての手紙)

・・・・昨日、僕はウィーンの聴衆に大いに満足してもらえたと言っていいと思います。僕はケルントナートーア劇場で、未亡人たちのための音楽会で演奏しました。拍手喝采がいつまでもやまないので、僕はもう一度初めから弾かなくてはなりませんでした。今や僕はウィーンの聴衆に認められたのですから、僕自身の演奏会を催せば、どれほどの評判になることでしょう。ところがそれが出来ないのです。ひとえにあの我らが下司野郎(大司教のこと)がそれを許そうとしないからです。・・・・でも、僕は言いなりになるつもりはありません。なにしろ、ウィーンで弟子を2人もとれば、ザルツブルクにいる時よりずっとまともな生活が生活が出来ますからね・・・・


《モツレク第27回練習と集中練習内容》

☆KV49とモツレクを集中的に練習しました。練習内容は今回はお休みして、グレゴリオ聖歌についてお話します。グレゴリオ聖歌は、アルシス⤴テーシス⤵の繰り返しです。


⇩(アルシスとテーシスについて)

◆アルシス(arsis):ギリシャ語で「飛躍」や「高揚」を意味する。

音楽では、音が高揚する部分、強拍、また呼吸で例えると呼気を指します。

◆テーシス(thesis):

ギリシャ語で「置く」や「安定」を意味する。

音楽では、音が高揚が終わって落ち着く部分、弱拍、また呼吸で例えると吸気を指します。


中世の教会音楽、特にグレゴリオ聖歌を深く研究すると、そのエッセンスを感じることが出来ます。どのような音楽にも、フレーズの始まりと終わりにはグレゴリオ聖歌にもとづく起承転結があります。グレゴリオ聖歌は、すべての音楽の祖先なのです。モーツァルトの旋律を歌うときも、このことをいつも意識して歌いたいものです。


【次回練習内容予定】2025年6月19日 アイセル大音楽室

①Missa brevis KV49「Kyrie」「Gloria」(「Benedictus」について)

②Requiem KV626「p68 Agnus Dei」「p72 Communio」

③Ave verum corpus KV618

④Kanon"Ave Maria"




 
 
  • shizuokaverdi
  • 5月19日
  • 読了時間: 3分

コロレド大司教が滞在した現在のウィーンのドイチェスハウス。ここの中庭でモーツァルトはアルコ伯爵に足蹴にされた。
コロレド大司教が滞在した現在のウィーンのドイチェスハウス。ここの中庭でモーツァルトはアルコ伯爵に足蹴にされた。

 5月15日の練習参加者は、Sop11名、Alt9名、Ten8名、Bass6名の合計34名でした。通常練習平均40名参加を目指しましょう。

 次回は5/31~6/1の「強化練習」です。両日とも10時に練習開始(集合9:30)。場所は清水文化センターマリナート1Fリハーサル室です。初日は練習後に懇親会も予定されています。アンコール曲はアヴェ・ヴェルム・コルプスに決定しました。楽譜を持っている方はご用意ください。(持ってない方は当日もらえます)


~モーツァルト探訪その19

 父レオポルトからの改心を促す手紙を読んで、モーツァルトは失望します。『いただいた手紙のどの一行からも、僕のお父さんを見出すことは出来ません。自らの名誉と息子の名誉を重んずるあの優しいお父さん、限りなく愛にあふれたお父さんを見出すことは出来ません!』父レオポルトは、この後もなお「よき父」を取り戻そうと弁明と説得に努めましたが、結局すべては無駄に終わりました。時代から一歩も抜け出せない旧世代のレオポルトにとって、音楽家は王侯や貴族の雇人でしかなく、息子の音楽家としての独り立ちを全く理解することができなかったのです。

コロレド大司教から仲介役を任されていたアルコ伯爵は、このモーツァルトの決然たる態度に非常に腹を立て、彼を戸口に追い払い、尻に足蹴を喰わせます。怒りに震えるモーツァルトは、父親がなんと言おうと、もうザルツブルクに戻る気など全くありませんでした。


《モツレク第26回練習内容》

1.Missa Brevis KV49「Agnus Dei」(P32~p35)

復習。特に音程チェック。

・フォルテ(豊かな響き)とピアノ(緊張感を持つ)の差を意識する。

・音と音は粘りを持ってつなげる。

・19b小節のBassの「ミ-ファ♯ファソ-ソ♯」の音程注意。

・p34からのAllegroへの音楽の転換に乗って行けるように。特にBassパートは他のパートに比べて難しいのでしっかり練習すること。

・「Agnus Dei」は、このミサの終曲なので、安定した演奏が出来るようにする。


2.Requiem 「Introitus・Kyrie」(p3~p13)

☆前回に引き続き再復習

・先にp8から練習しました。各パートが受け持つ十字架のテーマは鋭く切ってください。

・フーガの、各パートのテンポとリズム、音程を注意して練習しました。

・速いテンポと遅いテンポで練習しましたが、本番のテンポは速い方です。

・Introitusは出来ませんでしたが、次回の集中練習でやります。


3.Requiem 「Diesirae」(p14~p21)

☆細かい練習

・全体的に音がブツブツ切れる傾向です。音を聴きたいので母音を引き延ばす。

・「a」や「e」の母音が、横に開いてしまう傾向がある。口先に意識を持ってくる。

・10小節のQuanは、拍頭に「a」の母音が来るように。

・16小節~17小節のアクセントは強烈に。

・31小節~40小節は合唱のcresc.~dim.を強調する。


4.モーツァルトのカノン「Ave Maria」

☆歌ってみました。

・パートが重なってくると混乱してしまうところが出てきます。

・下の動画は女声4声ですが、参考にしてみてください。


【次回練習内容予定】2025年5月30日~6月1日 清水文化センターマリナート1Fリハーサル室

(以下の楽譜をご用意ください)

①Missa brevis KV49

②Requiem KV626

③Ave verum corpus KV618

④Kanon"Ave Maria"


⇩「強化練習のお知らせ」と「懇親会会場案内」


 
 
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