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  • shizuokaverdi
  • 2024年8月5日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年8月16日

 ~モーツァルト探訪 その4

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18世紀後半、イタリアのミラノにフェルディナント大公と呼ばれる貴族が住んでいました。このやんごとなきお坊ちゃまは、実はウィーンの女帝、マリア・テレジア(画像)の息子です。

 モーツァルト親子は、イタリア旅行の際、フェルディナント大公に宮廷劇場での雇用を申し込みました。ウィーンであんなに優しくしてくれたマリア・テレジアの息子なのだから、きっと雇ってくれるに違いないと父レオポルトは思ったのでしょうね。

フェルディナント大公はマリア・テレジアに「雇おうと思ってるんですが、いかがですかねお母さま?」と手紙を書き送っています。

しかし、母マリア・テレジアから来た返事がこれ。↓

『そのような無用の人間のことで頭を悩ませる必要はありません。世間を物乞いのように渡り歩く連中などを雇い入れたら、あなたの屋敷に仕えている奉公人たちにも悪影響を及ぼすことになりますよ』

何とも冷たい返事です。

このようなわけで、モーツァルト親子がイタリアで職を得ることはありませんでした。

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7/18の練習参加者は、Sop9名、Alt11名、Ten5名、Bass4名の合計29名でした。


《モツレク第8回練習》

1.Missa Brevis KV49「Agnus Dei」(p32~p35)

☆新曲音取りをしました。

・楽譜上のダイナミック(f→p)を確認しましょう。

・20小節の1~2拍の歌詞はmundiです。

・vi-deの箇所(19a~19b)はカットしてもいいよという意味です。今回はカットしません。

・25小節からのAllegroは3拍目のスタッカートに注意!

・61小節のAdagioは、60小節の2拍目に移動させてください。


2.Sanctus(p58~60)

・Sanctusは、4拍目に「s」

・10小節まではハーモニーに気を使いましょう。

・8小節の「gloria」の前でブレス。

・11小節目からのAllegroは軽やかに。八分音符で急がない。アンサンブルに注意。

・Bassの21小節~23小節、歌詞を書き込んでください。「sis in ex cel」


3.Confutatis(p35~p39)

・7小節~10小節、17小節~25小節の女声のハモり美しく。

・26小節~39小節のハーモニーを覚えてください。外れた音が無いようにする。

・最初の男声の掛け合いの箇所が出来なかったので、次回の練習でやります。


【次回練習内容予定】2024年8月22日 アイセル3F音楽室

①Missa Brevis KV49「Agnus Dei」(p32~p35)復習

②Missa Brevis KV49「Kyrie」(p3~p5)復習

③Sanctus(p58~60)復習

④Confutatis(p35~p39)前半男声音取りと復習



 
 

更新日:2024年8月5日


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~モーツァルト探訪 その3

 ナンネル(姉)とヴォルフガングにとって、父レオポルトは良き師でした。その父が切に願ったのは、息子の才能を伸ばすことでした。

 1762年1月、父は「神童」の子供たちと初めて旅に出ます。3ヶ月に渡る演奏旅行中、ミュンヘンではヨーゼフ皇帝の前で御前演奏をしました。また、その年の秋に今度はウィーンに旅立ちます。 

その間の10月13日、モーツァルト一家は女帝マリア・テレジアに初めて謁見を許されます。

その時の模様を、父レオポルトは手紙で誇らしげに

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書き記しています。

『ヴォルフガングは女王陛下のひざの上でとびはね、首にまとわりついて何度も接吻したりした』

この時にナンネルとヴォルフガングはマリア・テレジアから燦然たる大礼服を贈られました。


(写真の絵画)1763年ザルツブルク

①6歳のモーツァルト。マリア・テレジアから贈られた礼服を得意そうに着ています。紫地に幅の広い金モールを施してあります。

②11歳の姉のナンネルが贈られた礼服は白いレース飾りを凝ってほどこしたこはく織の衣装です。


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7/18の練習参加者は、Sop10名、Alt11名、Ten4名、Bass5名の合計30名でした。


《モツレク第7回練習》

1.Missa Brevis KV49「Kyrie」

☆p4~p5のAndanteを練習しました。メヌエットみたいな曲ですね。

・三拍子に乗って軽やかに歌います。

・最後の小節の「~son」は二分音符で二拍あるので注意!


2.Dies irae(p14~p21)

3.Rex tremendae(p24~p26)

4.Domine Jesu(p43~p50)

5.Hostias(p51~p57)

☆最近音取りした4曲の復習をまとめてやりました。


【次回練習内容予定】2024年8月1日 アイセル3F音楽室

☆次回は全部初音取りですのでよろしく!

①Confutatis(p35~p39)

②Sanctus(p58~60)

③新曲Missa Brevis KV49「Agnus Dei」(p32~p35)


 
 
  • shizuokaverdi
  • 2024年7月5日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年7月24日


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~モーツァルト探訪 その2

 モーツァルトの生家をもう少しのぞいてみましょう。ここはモーツァルト家の台所です。(かまどや炊事道具は当時のままだそう)

モーツァルト一家は、ザルツブルクの多くの市民と親しく交流があったようで、例を挙げると王侯貴族かかりつけの侍医、ザルツブルクの金物商、宮廷管弦楽団の仲間など、これら友人や同僚たちはモーツァルトの家でたびたび顔を合わせ、時にはトランプをしたり、演奏を楽しんだりしたようです。(2枚目の写真はモーツァルトが使っていたハンマークラヴィーア)

父レオポルトの宮廷楽団の友人のひとり、シャハトナーが残した手紙の中で以下のような思い出が語られています。

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ある日、レオポルトの家を訪ね、演奏をしようということになったとき、小さなヴォルフガングが第2ヴァイオリンを弾きたいと申し出ました。父君は、まだヴァイオリンの基礎も身についていないし、とても弾けるレベルではないと思い、ヴォルフガングのたっての願いを退けました。私はかわいそうに思い、「じゃあ、私と一緒ならどうだろう?」と提案してみました。父君はとうとう折れて言いました。「じゃ、シャハトナーさんと弾きなさい。ただし皆に聞こえないように静かに弾くんだよ。それでなければやめなければならない」このようにして、ヴォルフガングと私は一緒にヴァイオリンを弾き始めましたが、すぐに気が付いたことは、私が全く不必要だということでした。それはもう驚きという他ありませんでした。私は静かにヴァイオリンを置き、父君を見ると、息子の演奏する光景を見て、驚嘆と安堵の涙で頬をぬらしていました。

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モーツァルトの天才が、このエピソードでもうかがい知ることが出来ますね。

7/4の練習参加者は、Sop8名、Alt13名、Ten5名、Bass5名の合計31名でした。

本日はMissa Brevis KV49の楽譜が配られました。


《モツレク第6回練習》

1.Rex tremendae(p24~p26)

☆音取りをしました。(階名読み→ラテン語)

・Rexは巻き舌を強調。4分音符の長さに注意。

・6小節以後の8分音符の付点リズムは32分音符にして鋭く歌う。(オケのリズムに合わせる)

・18小節~19小節のリズムは楽譜通り8分音符で。


2.Hostias(p51~p57)

☆ハーモニーに気を付けて音取りをしました。(階名読み→ラテン語)

・36小節はsubit pです。(すぐにピアノ)

・49小節のBassの2拍目の「ラ♭」の音は音程注意。

・p54から最後まではOffertoriumのp47の43小節~p50の78小節と同じです。


3.Missa Brevis KV49

☆本日初めて皆さんが手にしたKV49の楽譜は、モーツァルトが12歳の時に作曲したものです。1ページだけ練習してみました。

・4小節~5小節をritする。


【次回練習内容予定】2024年7月18日 アイセル3F音楽室

①Dies irae(p14~p21)復習

②Rex tremendae(p24~p26)復習

③Domine Jesu(p43~p50)復習

④Hostias(p51~p57)復習

⑤新曲Missa Brevis KV49「Kyrie」(p4~p5)


 
 
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