2024.12.5練習ノート
- shizuokaverdi
- 2024年12月12日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年12月20日

~モーツァルト探訪その8~
モーツァルトは実は下ネタが大好きだったという話にも触れておきましょうか。モーツァルトは相手によって言葉をきちんと選んで手紙を書いていますが、従妹のマリア・アンナ・テークラ・モーツァルト(通称ベーズレ)の手紙の中では下ネタをたくさん書いています。中でも汚物という言葉を連発していますので、その一説を紹介しましょう。
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◎ベーズレ、ヘーズレへ (1777年11月5日)注:モーツァルト21歳
それでは、さようなら!おや、なんだかお尻が燃えるようだ!!これはいったい何を意味するのだろうか?
もしかして、あの汚物が出たがっているのか?そうだ、そうだ汚物だ!僕はお前を知っているぞ!!お前が見えるし、お前の味もするぞ!!そして・・・え、なんだって?なんてこった、神様!!
僕の耳が僕をだますことはないよね!そうだ、ああなんて長く悲しい音なんだろう・・・。
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◎ベーズレへ (1778年2月28日)
早く僕に返事が届くようにすぐに書いてくださいね。僕が旅立ってしまってからは手紙ではなくて、汚物(泥)を受け取る事になってしまいますから。汚物!・・汚物!おお汚物!ああなんて甘い言葉なんだ!汚物!味わえ!ああ美しい!汚物を味わえ!汚物!舐めるんだ!ああ、なんていいんだ!汚物!舐めろ!嬉しいぞ!汚物を味わって、舐めて・・・味わえ!汚物!そして舐めろ!汚物!
damit ich den brief erhalt, sonst wenn ich etwa schon bin weck, bekomme ich statt eincn brief einen dreck. dreck! – – dreck! – o dreck! – o süsses wort! – dreck! – schmeck! – auch schön! – dreck, schmeck! – dreck! – leck – o charmante! – dreck, leck! – das freüet mich! – dreck, schmeck und leck! – schmeck dreck, und leck dreck! —

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注:日本ではこの汚物(Dreck)という言葉をうんこやうんちと訳したものが広まっているが、Dreckという言葉が意味するのは泥や汚れであり、この言葉自体にはうんこという直接的な意味はない(もちろんうんこを意図していることは明白である)。モーツァルトはうんこという言葉を直接意味するKackやScheißという言葉を使っているわけではないので、ここは汚物と訳すのが響き的には正しいと判断。
モーツァルトはこの2つ目に紹介した手紙の中では、旅立たなくてはならない(weg)、そして一度旅立ってしまったら、馬車で泥まみれ(Dreck)だ、という韻を踏んだ文章から、汚物(Dreck)という言葉を連発しています。その合間に登場する、舐める(leck) 、味合う(schmeck)という言葉は全て韻を踏んだ言葉遊びとなっています。
12/5の練習参加者は、Sop7名、Alt11名、Ten4名、Bass5名の合計27名でした。
《モツレク第15回練習》
1.KV49 Credo
☆本日もCredoの音取りに取り組みました。
・p14~p17 リズム読み→歌唱
・p18~p21 ことばを確認→歌唱
・p24~p26 ことばを確認→歌唱
・p20の97小節、108小節のBassの入りの音に注意!
・p24~p25が完璧に出来なかったので次回やります(宿題)
2.Requiem 「Lacrimosa」(p40~p42 )
☆音取り復習をしました。
・18小節のJesuはSopの歌う八分音符を待ってから入ること。
・常にハーモニーを意識して歌う。
・曲最後の29小節は4拍目をcresc.して30小節に入る。
3.Requiem 「Confutatis」(p35~p39)
☆音取りの復習をしました。
・男声は、追い立てられるように音をかぶせていく、そして女声は、意識が薄れていく中で聞こえてくる天使の声。
【次回練習内容予定】2024年12月19日 アイセル3F大音楽室
①Missa Brevis KV49「Credo」の復習。特に(p24~p25)
②Requiem 「Agnus Dei」(p68~p71)音取り
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